監督誕生前の映画
「監督」が職業として存在する前、映画草創期の映像は発明家やカメラマンから生まれた。リュミエール兄弟は現実の生活を記録し、アメリカではエドウィン・S・ポーターが『大列車強盗』(1903年)でショットをつなげて編集する実験を行った。元舞台マジシャンのジョルジュ・メリエスは最も先を行き、1897年にモントルイユにガラス張りのスタジオを建て、カメラそのものをトリックの装置として扱った。撮影を途中で止めて物を消したり増やしたり変身させたりし、誰もそれを「演出」と呼ぶ前から凝ったファンタジーの物語を作り上げた。