Georges Méliès · Public domain
Georges Méliès
1896年にカメラを購入した元舞台マジシャン、メリエスは映画史上初の本格的なスタジオを建て、カメラをマジックの装置として扱い、ストップトリックと手作業の彩色を発明した。『月世界旅行』(1902年)は映画史上初の本格的な特殊効果大作である。
メリエス自身の説明によれば、このトリックは事故から生まれた。1896年頃、止まったトラムからパリの通りを撮影していたところ、カメラが数秒間詰まった。現像すると、その間に交通が動いていたため馬車の霊柩車がいつの間にか乗合バスに変身していた。メリエスは何が起きたかを理解し、意図的に撮影を途中で止めて物を消したり出現させたり変身させたりし始めた。これは以来ほぼすべてのトリック効果の土台となる置き換え編集である。
“よく観察された技術的な事故は、まるごと一つの映像文法になりうる。あらゆる不具合を可能な技法として扱おう。”